【便利】国民的作家、歴史小説家 司馬遼太郎文学作品選びの手引書

 

日本を代表する歴史小説家である司馬遼太郎さん。

幕末物の「竜馬がゆく」や「燃えよ剣」、戦国物の「国盗り物語」や「功名が辻」等映像化もされた作品を世に多く出品しています。

司馬さんの有名作品を読んだ後、次は何を読もうか?と迷っている方も多いのではないかと思います。

そんな時に頼りになるのが司馬作品を網羅した辞典ですね。

そこで、今回は司馬遼太郎作品の手引書を3冊を紹介します。

今まで出会えなかった本と出会うことが出来ますよ。

 

司馬遼太郎全小説徹底ガイド

 

本書は、大河ドラマで『西郷どん』が放送された2018年に発刊されています。ですから表紙は司馬さんと西郷さんのツーショットですね。特集『西郷どんの登場人物を司馬さんはどう描いたか』では数ページに渡って西郷どんの登場する人物の紹介とその人物が登場する司馬さんの作品を紹介しています。

全小説徹底ガイドというだけあって、司馬作品の長編・短編小説が全て紹介されている。単行本未発表作品全集未収録の作品を紹介しているのは司馬ファンにとっては嬉しい。紹介作品数は206作品。

ページ数は159ページで、『国盗り物語』、『竜馬がゆく』等の主だった作品は2ページを使って紹介され、他の作品は1ページか半ページでの紹介となっている。紹介の構成は、あらすじと作品鑑賞、小説の書き出し文と終わりの文、作品中の時代の主な出来事を記載している。

作品の紹介順序は長編短編をまぜて小説を時代の古い順に紹介しているのでこれを読むだけで歴史の流れが分かり勉強にもなる一冊となっている。

 

 

司馬遼太郎全仕事

 

本書は司馬遼太郎生誕 90周年の2013年に発刊されている。

巻頭特別ガイドとして三大長編小説竜馬がゆく』『翔ぶが如く』『坂の上の雲』が1作品10~16ページに渡って紹介されている。作中の人物の相関図や人物像をまとめて記載している。又、『坂の上の雲』では日露戦争関連年表日露戦争の進行と主な戦場図が記載してあるので小説を読んでいる時にこの本をそばに置いておくと便利だ。

本の構成としては長編小説、短編小説集、紀行・エッセイ・評論・その他と三種類に分けて作品を紹介している。紹介作品数は長編小説が40作品、短編小説集が23作品、紀行・エッセイ・評論・その他が65作品となっている。

長編小説の紹介では、歴史年表対応ガイドで司馬作品を年代別に表で紹介しているので、これを参考に同時代の作品を並行読みすると新しい発見があるかもしれない。

巻末には、わが小説のはじまりと題して司馬遼太郎さんの小説観が書き綴られている。

 

 

司馬遼太郎作品大事典

 

本書は司馬遼太郎さんが亡くなった二年後の1998年に人物往来社より別冊歴史読本【入門シリーズ】として出版されている。大事典というだけあって423ページもあるこの本の司馬作品の情報量は素晴らしいものがある。

本の構成としては長編小説38作品、短編小説18作品、戯曲作品、紀行作品、座談会作品、対談20作品、エッセイ作品、評論作品に分類しそれぞれの作品を紹介している。

巻末には作品の連載・掲載の年代一覧表歴史小説の長編短編年代一覧表が記載されている。又、人物索引のページでは登場人物がいくつかの作品に登場しているのですが、この人物索引でどの作品に登場しているのかがわかるので司馬さんが別の視点から描写しているエッセイや対談等を知ることで、司馬さんが抱いている人物像が立体的に浮かんできます。ですので、司馬文学を研究する上では非常に役に立ちます。

サブタイトルになっている『史実から検証する司馬文学の世界』とあるように、司馬さんの作品に登場する人物や時代背景を七人の書き手が史実と照らし合せて検証しているのは必見。