映画『この世界のさらにいくつもの片隅に』を観て

2020年1月、少々天気がぐづつき小雨の降っている中、小倉の映画館まで観に行った。

映画館は小倉駅から徒歩で10分程、チャチャタウンのなかにあるシネプレックス小倉。

なぜその劇場にしたのか?天気の悪い中この日に観に行ったかというと、この日この劇場で映画の監督・脚本片渕須直さんの舞台挨拶&サイン会があったからだ。

 

私は前作は劇場でなくテレビで見た。今作は劇場で観ようと思ってた時に舞台挨拶&サイン会があると聞き、チケットとパンフレットを購入した。

今作品は前回作品に、時間にして30分カット割で250カット以上が追加されている。

タイトルの”さらにいくつも”とは前作品では描かききれなかったリンさんとの関係に焦点を当てている。

リンさんと周作との過去が浮き彫りになり、今作では唯一新キャラクターのテルちゃんが登場しています。

 

この作品は戦争映画です。

戦争映画のどの作品を観ても思うことはこんなあやまちは二度と起こしてはいけないということ。

日本人の中で「日本は平和ボケしている。」という人がいるが、そんな人にこの映画を観てもらいたい。

あの戦争で犠牲になった人達、今は当たり前のようにある平和なひと時があの時代にはなかったのだから、

でも世界では戦争で犠牲になっている人達が現実にいる。そんな国に向かって平和な国で暮らす私たちは平和ボケしたと言えるのだろうか?そんなことを平気で口にしていいのだろうか?生きたいのに死んでいる人達がいる。

今ある何気ない日常の中で平和であることをかみしめながら生きていかないととこの作品を観てあらためて思った。

 

舞台挨拶で片渕監督は戦争は開戦や原爆投下、終戦など主だった出来事がクローズアップされるが、その日以外でも戦争はあっていて、その戦争の中でも人々は日常の生活をおこなわなければなかった。その生活の中で大雪が降ったり台風が来たりもしていたとおっしゃっていた。

     ※舞台挨拶は写真撮影SNSでの投稿OKとのことでした。

映像の中でも大雪台風のシーンが描かれていた。当時は現代よりもライフラインが整っていなかったし、家屋もほとんどが木造で自然災害に耐えられるだけのシステムも構築されていなかったことを考えると当時の人々は戦争以外に自然の猛威も襲ってきていたのだと想像できる。

昨今は気候変動のためか、各地で自然災害が頻繁に起こっている。そういった現実にもしっかりと目を向けて生きてゆかなければならない。

この映画は戦争映画だ。

アニメーションで戦争を伝えている。

戦時下での日常の人々の暮らしを伝えている。

実際起こった出来事に目をそむけたくなることがあるが、

事実から目を背けずに

世界から戦争がなくなる日が来ることを願い

劇中でも言っていた、みんなが笑って暮らせる日が訪れることを信じて

これからの日常の生活をおくっていきたい