司馬遼太郎の『国盗り物語』斎藤道三編を読み解く②~奈良屋のお万阿~

斎藤道三 前編 奈良屋のお万阿の章-あらすじ

 

後の斎藤道三、松波庄九郎は奈良屋の荷頭悪右衛門が青烏帽子の源八に殺されたので、

 

その青烏帽子の源八を討ったといって奈良屋を訪れる。

 

(庄九郎は奈良屋を乗っ取ろうと画策している。)

 

庄九郎は自分は松波左近将監の血統だという。だが、それは嘘だった。

 

しかし、奈良屋はそれを信じた。

 

庄九郎は、悪右衛門と青烏帽子の源八の首を置き、さっさっと立ち去った。

 

礼銭ひねりだろうと思っていた奈良屋の主お万阿(後家)は茫然としてしまう。

 

善人とはああいう人かと、お万阿は手代の杉丸に庄九郎を追わせる。

 

庄九郎は妙覚寺本山にある塔頭、竜華院にいた。

 

庄九郎は探しに来た杉丸に奈良屋の荷駄隊の隊長になってやろうというのだった・・・。

 

奈良屋のお万阿の章に出てくる 用語・人物

 

松波左近将監(まつなみさこんしょうげん)-御所の北面の武士だったが、御所が衰退した為、西ノ岡に田を買い土着したが三代で家は滅んだ。

 

 

国盗り物語紀行

 

妙覚寺本山-日蓮宗の本山(由緒寺院)。1378年(永和4年)、日実によって創建された。本能寺の変の際、織田信長の嫡男織田信忠は妙覚寺を宿舎としていた。

 

この章では、奈良屋の手代、杉丸が庄九郎を探し当てたお寺として出てきます。

 

司馬さんは、今は妙覚寺は烏丸鞍馬口の西の敷地にあるが、この頃は衣棚押小路にあり、塔頭は百程、城郭のような規模であったと説明しています。

 

妙覚寺本山の地図(googleマップ活用)

妙覚寺本山(googleアース活用)

 

国盗り物語 斎藤道三編

開運の夜 後の斎藤道三、松波庄九郎は妙覚寺を飛び出したが、乞食に成り下がっている・・・
奈良屋のお万阿 庄九郎は、青烏帽子の源八を討ったといって奈良屋を訪れるが・・・
運さだめ 奈良屋の護衛隊長になった庄九郎、荷駄を備前まで運ぶのだが・・・
小宰相 庄九郎は有年備中守の館に火を放とうとするがそこである女と遭遇するのであった・・・
京へ帰る 荏胡麻の買い付けをしながらも庄九郎は備前一国を盗れないだろうかと形勢を調べる。
淫楽~兵法者 奈良屋の主お万阿は松波庄九郎に会いに有馬温泉を訪れる。
お万阿悩乱~奈良屋の主人 庄九郎はついに万阿を抱き、奈良屋の主人になったのだが・・・
奈良屋消滅~美濃へ 庄九郎は名実ともに奈良屋を盗り、そこから一国を盗るべく美濃へ出立する。
常在寺~朱唇 庄九郎は美濃国に入り、常在寺の日護上人と兄の長井利隆に会う。
深芳野、西村勘九郎 長井利隆に同行し庄九郎は土岐頼芸に会う。名を西村勘九郎とする。土岐頼芸の愛妾深芳野も登場する。
京の夢、お万阿問答 一旦京の山崎屋に戻った庄九郎。庄九郎とお万阿の掛け合いがコミカルに描かれている。
槍術「一文銭」,槍、 槍 西村勘九郎が法蓮房時代より独学で学んだ槍術で名声を上げようとする。
水馬、林の中で 西村勘九郎はひょんなことから深芳野に接近する・・・
天沢履、虎の瞳、深芳野を奪る 勘九郎は得意の槍を使い頼芸と賭けをする・・・
川手城、火炎剣 土岐頼芸の使いで川手城を訪れる西村勘九郎。帰路で闇討ちにあうが・・・
那那姫 西村勘九郎は守護が住まう城を落とすために東奔西走する。
府城乗っ取り、大狂言 西村勘九郎率いる軍勢が守護・土岐政頼が住まう川手城を乗っ取りに向かう。