【まとめ】司馬遼太郎さんが描いた戦国時代『国盗り物語』斎藤道三 前編

 

戦国時代を描いた司馬遼太郎さん渾身の作品『国盗り物語』

斎藤道三 前編を解説しています。

 

国盗り物語 斎藤道三前編 構成

 

 

司馬遼太郎さんが書き綴った『国盗り物語』は斎藤道三編と織田信長編の2部構成となっており、道三・信長編をそれぞれ前後編と分けて、文庫本としては4冊になっています。

当初は斎藤道三の物語だけで終わらせるはずだったのですが、読者からの強い要望で織田信長までを描き切っています。

 

斎藤道三前編は、開運の夜の章~大狂言の章まで、33章に分けて構成されています。幼い頃より身を寄せていた妙覚寺を出て乞食になりまで成り下がってしまう松波庄九郎なのですが、持ち前の知恵と行動力であれよあれよと美濃国の長井家を継承し長井新九郎利政と名のるまでを痛快に描いています。

 

<開運の夜~奈良屋の主人>では、妙覚寺から飛び出し乞食同然の生活をしていた松波庄九郎が奈良屋の主人となり奈良屋庄九郎と名のるまでを、<奈良屋消滅~美濃へ>では奈良屋が潰され山崎屋と屋号を変え山崎屋庄九郎と名のるまでを描いています。

<常在寺~西村勘九郎>までは、美濃で旧友の日護上人と兄の長井利隆に会い土岐頼芸に謁見し西村勘九郎と名乗るまでを描いています。

<京の夢・お万阿門答>では一旦京に戻り山崎屋の主人として働く姿、お万阿との掛け合いがコミカルに描かれています。

<槍術「一文銭」・槍、槍>では独学で学んだ槍術で三条河原で決闘し、水馬・林の中では想いを寄せる深芳野に急接近します。

<天沢履>では占いで土岐頼芸に美濃の守護になることを占っています。<虎の瞳・深芳野を奪る>では得意の槍術を活かし深芳野をわがものにします。

<川手城・火炎剣>では守護である土岐政頼を追放する糸口をつくり、<那那姫>では美濃国内を東奔西走し豪族たちを味方につけ、<府城乗っ取り・大狂言>で土岐政頼を追放し、長井家を継承し長井新九郎利政と名のるまでを描いています。

 

<国盗り物語 斎藤道三 前編>

開運の夜 後の斎藤道三、松波庄九郎は妙覚寺を飛び出したが、乞食に成り下がっている・・・
奈良屋のお万阿 庄九郎は、青烏帽子の源八を討ったといって奈良屋を訪れるが・・・
運さだめ 奈良屋の護衛隊長になった庄九郎、荷駄を備前まで運ぶのだが・・・
小宰相 庄九郎は有年備中守の館に火を放とうとするがそこである女と遭遇するのであった・・・
京へ帰る 荏胡麻の買い付けをしながらも庄九郎は備前一国を盗れないだろうかと形勢を調べる。
淫楽~兵法者 奈良屋の主お万阿は松波庄九郎に会いに有馬温泉を訪れる。
お万阿悩乱~奈良屋の主人 庄九郎はついに万阿を抱き、奈良屋の主人になったのだが・・・
奈良屋消滅~美濃へ 庄九郎は名実ともに奈良屋を盗り、そこから一国を盗るべく美濃へ出立する。
常在寺~朱唇 庄九郎は美濃国に入り、常在寺の日護上人と兄の長井利隆に会う。
深芳野、西村勘九郎 長井利隆に同行し庄九郎は土岐頼芸に会う。名を西村勘九郎とする。土岐頼芸の愛妾深芳野も登場する。
京の夢、お万阿問答 一旦京の山崎屋に戻った庄九郎。庄九郎とお万阿の掛け合いがコミカルに描かれている。
槍術「一文銭」,槍、 槍 西村勘九郎が法蓮房時代より独学で学んだ槍術で名声を上げようとする。
水馬、林の中で 西村勘九郎はひょんなことから深芳野に接近する・・・
天沢履、虎の瞳、深芳野を奪る 勘九郎は得意の槍を使い頼芸と賭けをする・・・
川手城、火炎剣 土岐頼芸の使いで川手城を訪れる西村勘九郎。帰路で闇討ちにあうが・・・
那那姫 西村勘九郎は守護が住まう城を落とすために東奔西走する。
府城乗っ取り、大狂言 西村勘九郎率いる軍勢が守護・土岐政頼が住まう川手城を乗っ取りに向かう。