【大河ドラマ】織田信長最大の危機!金ヶ崎の退き口、麒麟がくる31話

織田軍は京から若狭へと向かった

 

若狭の国衆も織田軍に味方し、なんなく敦賀に入った

 

だが味方のはずの浅井軍に動きが、

 

信長に最大の危機が襲う・・・

 

 

(本能寺の変まで 12年)

 

あらすじ-主な場面展開、ネタバレ

 

  1.  国吉城→金ヶ崎城 : 信長軍、若狭に入国し敦賀を攻める
  2.  越前・朝倉館 : 朝倉義景は浅井家の寝返りを待っている
  3.  近江・小谷城 : 浅井長政、朝倉家への寝返りを決意する
  4.  金ヶ崎城 : 織田軍、撤退する
  5.  二条城 : 足利義昭、織田軍大敗の知らせを聞く
  6.  妙覚寺 : 織田軍、京に帰り着く

 

永禄13年(1570)4月

 

① 国吉城→金ヶ崎城

織田信長(染谷将太)は諸国の兵を従え朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の待ち受ける越前を目指したのである。

信長の呼びかけに応じて三河の徳川家康(風間俊介)、摂津の池田勝正、大和の松永久秀(吉田剛太郎)らが集結し琵琶湖の西岸を北上し若狭の国・佐柿の国吉城に入った。

若狭の国衆らも織田軍に参陣した。木下藤吉郎(佐々木蔵之介)は大喜びで陣内を案内する。

信長は若狭からさらに東に位置する越前・敦賀に兵を向けた。

朝倉軍は必死に防戦したが二日で手筒山城と金ヶ崎城を捨てた。

信長は朝倉の領地である敦賀全域を占領したのである。

勢いに乗った信長はその背後を妹・市(井本彩花)の嫁ぎ先である小谷城の浅井長政(金井浩人)に守らせて一気に一乗谷の朝倉義景を討つ作戦を立てた。

松永久秀は朝倉勢が城を明け渡したことに不気味さを感じていた・・・

 

② 越前・朝倉館

朝倉義景は浅井家の寝返りを期待している。

浅井長政には信長の妹・市が嫁いでいるが、昔からの朝倉家と浅井家の絆を義景は信じているのだ。

後方を任せている浅井家が寝返れば油断している信長軍は総崩れとなり朝倉軍と浅井軍で信長軍を挟み撃ちできるのだが、浅井家はまだ動かない・・・

 

③ 近江・小谷城

浅井長政は迷っていたが、お市に話す。

「兄である信長殿に槍を向けるのは本意ではない」と言いながらも

昔からの絆を重視し朝倉軍に味方をする決断をしたのだ。

信長はお市の輿入れの時に越前を攻めはしないと約束していたのだが、その約束を破り攻めた。朝倉を滅ぼした後、浅井家を滅ぼすのではないかと疑心暗鬼になっているのだ。

お市は兄はそのようなことはしないと訴えたが、実の弟を殺した信長のことを長政は信用できない。

長政は織田軍を攻撃することを決した。

 

④ 金ヶ崎城

軍議を行っている織田軍のもとに浅井長政が小谷城を出たという知らせが入ってきた。

長政の行動を疑わない信長は援軍の要請などしていないと思ったが、光秀に届いた書状を見て愕然とする。

9,000もの兵を引き連れて浅井軍が敦賀に向かっているというのだ。妹のお市を嫁がせて同盟を結んでいた浅井長政が反旗を翻したのだ。

 

浅井と朝倉に挟まれ攻められれば勝ち目はない・・・

 

帝よりの勅命により出陣した信長としては勝ち目がないからと言って逃げるわけにはいかない。あくまでも戦う姿勢を崩したくないと感情的になる。

一刻も早くこの場から撤退することを進言し信長を制止する光秀に信長は蹴りを食らわせた。それでも光秀は語気を強めて「天下静謐のため織田信長は死んではならんのです」と言い土下座をし頭を床につけこの場から撤退するよう懇願した。

 

信長は一人考えた、うなりながら考えた、涙を流し唸りながら自分の感情と置かれているこの最悪の状況との折り合いを自分の心に問た。

 

軍議の場に戻った信長は冷静さを取り戻していた。家臣にこの場より逃げることを告げ、引き戦を光秀に任せた。

木下藤吉郎もこの命を落とす確率が高い引き戦・殿(しんがり)を務めた。

 

信長は浅井の領地を避けながら若狭街道を退却した。

光秀と藤吉郎は本体の最後尾に陣取り追撃してくる朝倉浅井軍を必死に打ち払ったのである。

殿(しんがり) : 軍が退く時、最後尾にあって、追って来る敵を防ぐこと

 

⑤ 二条城

織田軍撤退の知らせを聞いた摂津晴門(片岡鶴太郎)はこれに懲りて信長も幕府政所の言うことにも耳を傾けるようになるだろうと愚痴る。

信長が幕府に突き付けてきた五か条の覚書にも触れ、信長に重きは置けないと将軍・足利義昭(滝藤賢一)にくぎを刺す。

そして、朝倉に感状を出すことを進言し義昭もこれを認めた。

五か条の覚書 : 信長が義昭に政治活動をいっそう厳重に禁止した意見書

 

⑥ 妙覚寺

織田軍の最後尾で引き戦を務めた光秀が帰還した。一足先に帰還していた木下藤吉郎の顔を見て二人はお互いの命があることに安堵した。

だが、光秀より先に帰陣している藤吉郎に他の家臣は冷たい。おまえに殿が務まるはずがないと冷ややかだ。

藤吉郎の無念さを聞いた光秀は先に戻り酒を飲んでいる家臣たちに向かって「木下殿は立派に殿を務めた、誰のおかげでその酒が飲めるのだ」と吐き捨てるように言った。

この発言に藤吉郎は涙ながらに感謝をした。

 

負け戦で気落ちしていた信長だったが光秀から麒麟の話を聞き気持ちが楽になった。

生死をかけた引き戦の時に光秀は麒麟の声を聴いたというのだ、麒麟はこう言った。

「信長には次がある」と、

織田軍は浅井の裏切りにあいながらも3万の兵をほぼ無傷で退散したのだ。これは信長にしかできないことだ。

信長は笑みを浮かべ麒麟がくる大きな国造りの構想を思い描いた。

 

31話のポイント

 

  1.  浅井長政の裏切り
  2.  織田軍、金ヶ崎城からの撤退

 

① 浅井長政の裏切り

ドラマでは信長が長政との約束を破ったので裏切ったという描かれ方をしていますが、

史実によると北近江に領地がある浅井氏は南近江の六角氏からよく攻められ、攻められる度に越前の朝倉氏を頼り助けてもらっていました。そんな恩義のある朝倉氏が信長に攻められるのを見過ごせなかった長政は信長に反旗を翻したのです。

それに、浅井家と織田家は同盟関係なのに主従関係のように扱う信長に対する怒りや不満もありついに感情が爆発したのではないでしょうか?本能寺で光秀が信長を討つ時のように・・・

麒麟がくるでは本能寺の変に至るまでの光秀の感情の動きをどう描くのかに注目ですね。

朝倉家と挟み撃ちにすれば信長を討てるという判断が長政を突き動かしたのですが、この情報が織田軍に漏れて信長には逃げられるのですが・・・

 

② 織田軍、金ヶ崎城からの撤退

浅井の裏切りを信長はすぐには信じられなかったのですが、自分の感情を押し殺して金ヶ崎城からの撤退を決断します。

『信長公記』でも浅井の裏切りを聞いた信長は最初は信じなかったのですが、方々から浅井の裏切りの知らせが入ってきて本当なんだなと判断しています。

ドラマでは引き戦の殿を光秀と藤吉郎が務めていますが、史実ではもう一人の人物・池田勝正が務めています。この三人が殿を務めたというのは『武家雲箋』、『言継卿記』に書かれています。

この三人の中で一番活躍したのが池田勝正と言われていますが勝正はこの後歴史の舞台から葬り去られてしまうのです。

 

麒麟がくる紀行-国吉城跡、八幡神社、金ヶ崎城跡

 

国吉城跡、八幡神社、金ヶ崎城跡

朝倉攻めの前に信長は越前と若狭の境にある国吉城に入った。国吉城に3日滞在したのち金ヶ崎城を攻略。この時被災した八幡神社には信長が太刀を寄進したと伝わっている。

 

知っ得!
・国吉城の籠城戦を伝える『国吉城籠城記』は籠城戦、信長の越前侵攻以降の報復戦、その後を語る後日談、の3部構成となっている。
・八幡神社は越前守護職の朝倉氏から庇護され、弘治2年(1556)には朝倉義景が社殿を造営している。
・金ヶ崎城跡のふもとには、足利氏と新田義貞の戦いで捕縛された恒良親王と、新田義顕とともに自害した尊良親王を祀った金崎宮がある。

(googleストリートビュー活用)

23話~最終話

23話 義輝、夏の終わりに 義輝の文を手に光秀は信長のもとに向かったが・・・
24話 将軍の器 将軍・義輝が殺害される。
25話 羽運ぶ蟻(あり) 覚慶は還俗し足利義昭を名乗る。
26話 三淵の奸計(かんけい) 上洛を決めた義景だったが・・・
27話 宗久の約束 信長、義昭を将軍として京へ上洛。
28話 摂津晴門の計略 横領の疑いをかけられた光秀は摂津を問い質す・・・
29話 摂津晴門の計略 光秀に横領の疑いがかけられる・・・
30話 朝倉義景を討て 信長は帝・正親天皇に拝謁する。
31話 逃げよ信長 味方のはずの浅井軍に動きが、信長に最大の危機が襲う。
32話 反撃の二百挺 織田・徳川軍VS朝倉・浅井軍、姉川の戦い
33話 比叡山に棲(す)む魔物 織田軍、比叡山を攻撃
34話 焼き討ちの代償 摂津は義昭に信長と手を切るよう進言する。
35話 義昭、まよいの中で 摂津が光秀を狙う・・・
36話 訣別(けつべつ) ついに武田信玄が動き出す…
37話 信長公と蘭奢待(らんじゃたい) 武田信玄が急に引き返した…
38話 丹波攻略 光秀は丹波攻略を言い渡される
39話 本願寺を叩け 信長は5年に渡り本願寺を攻める
40話 松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも) 逃亡した久秀は本願寺側につくと言い出す…
41話 月にのほる者 光秀は帝よりお言葉を賜る
42話 離れゆく心 光秀は鞆の浦へ義昭に会いに行く
43話 闇に光る樹 光秀は夜な夜な月に伸びる樹の夢をみるようになった…
44話 本能寺の変 ついに日本史を揺るがしたこの日が来た