【大河ドラマ】道三VS高政 長良川の戦い、麒麟がくる17話

ついに、美濃国内長良川において斎藤親子が激突!

 

高政軍2万の兵に対して道三軍はわずか三千。明智家はどう戦うのか?

 

戦国の世の合戦が幕を上げた。

 

あらすじ-ネタバレ

弘治二年(1556)春

斎藤道三は大桑城を出て南の鶴山へ向かった。嫡男の高政と戦うためである。

明智家は道三側へつくこととした。

信長も親父殿を助けるべく美濃へと向かった。

帰蝶は無用な戦をする者たちを罵る。どうしようもない憤りが感情になって表れてしまったのだ・・・。

 

長良川北岸道三本陣では軍議が開かれていた。道三は数珠を握り小唄を歌っている。

長良川南岸高政本陣では竹腰道塵が600の兵で先陣を切らせて欲しいと申し出、高政はこれを認めた。そして、二番槍にワシが出ると言った。

これに、家臣らは殿の顔を見れば道三側についた者たちもこちらになびくだろうと気合が入る。

つにに長良川をはさんで、道三軍と高政軍が対峙した。両者の息遣いが荒くなる。

戦は早朝に始まった。高政軍の竹腰道塵が先陣を切って川を渡り迎え撃つ道三軍との戦いとなった。

高政軍とすれば道三の援軍織田軍が到着するまでに決着をつけなければららなかったので早朝より突撃した。

光秀率いる明智隊が駆けつけ陸側から高政軍を攻撃するが高政の大軍勢に押され気味だ。叔父の光安も足を負傷した。光秀は光安に言われ別のルートから、道三を救出しようと試みる。

戦いは一進一退の攻防を繰り返していたが、高政自らが大軍を押し寄せるに至り勝敗は決定的となった。

家臣が道三に立ち逃れてくださいと進言するも、道三は馬に乗り長良川を渡る。道三を乗せた馬は颯爽と高政が待ち受けている先陣へと一気に駆けていった。負けとわかっていても進まなければならなかった。それは、武人として父としての思考である。

太鼓の音が、戦場を包み込む。親と子のお互いのプライドをかけた戦いに一層の緊張感をもたらす。

光秀は戦場を駆け回り道三を探す。急がなければ遣られてしまう。道三様をこんなかたちで死なすわかにはいかない。

大軍で布陣している高政の前に道三が馬上槍を持ち単騎で現れた。

道三は高政に一騎打ちを望んだが、道三の周りを高政の兵が囲む。

道三、高政共に馬から下り、槍での一騎打ちとなった。槍さばきは道三のほうが上なのだが、この状況では高政に分があるのか、両者互角の戦いとなった。

しばらくして、お互い手を止めた。そして道三は高政に、自らを土岐氏の子だと偽り周りをたぶらかすのかと言い放ち再び槍を構え高政へと突進した。これに高政は激高し、兵に道三を殺してしまえと命じた。

高政に突進してゆく道三へ二人の兵の槍が道三の右脇腹と腰を捕らえ突き刺した。道三は血を吐きながら一歩ずつ前進し高政に寄りかかり「我が子高政、愚か者、勝ったのは道三じゃ」と言い、戦の時でも常に持っていた数珠を切り息絶えた。

茫然と前を見る高政の目には涙が浮かんだ。息絶えた道三を見てもその涙が流れることは無かった。(殺すつもりは無かった)と父であろうその人を哀れんだ。そして、天を仰ぎ正気に返ろうと自分に言い聞かせた。その時だけは、時間が止まった感覚に陥った。

そこに光秀が現れる。遅かった、道三様は逝ってしまわれたのだ。

高政は光秀に今後はワシに仕えよと言うが光秀はきっぱりと断った。

 

帰蝶に道三が亡くなったとの知らせが届く。信長軍は道三軍の近くまで行ったが、間に合わなかったのだ。父の訃報を聞いた帰蝶は泣き崩れた。篝火が涙の伝わったその頬を赤く照らす。

別室に伊呂波太夫が控えていた。帰蝶は伊呂波太夫に礼は弾むのでともう一度美濃へと向かわせる。道三脱出の為に帰蝶は伊呂波太夫を美濃に行かせていたのだった。心なしか、伊呂波太夫も道三が亡くなったことに責任を感じているような表情だった。

 

三河美濃の国境、雨が降る山間を菊丸とお駒は美濃へと向かっていた。

駿河でお駒から美濃に連れていってと頼まれた菊丸は戦場へ向かうのは乗り気ではなかったが、お駒を美濃へと連れていくことにしたのだ。

 

明智城、光安の元に光秀が戻ってきた。光安は足を負傷し一人で立てる状態ではなかった。

光安は光秀の顔を見ると安堵した。そして、今日より、明智家の当主を譲ると言った。

さらに続けて、この城は高政の手に落ちるゆえ、逃げるのじゃと言う。光秀まで死ねば明智家は途絶えてしまう。

高政軍がすぐ近くまで迫っている。

光秀は光安を残し明智城から脱出した。光安は死を覚悟した。

 

館に戻った光秀の元に伝吾以下村の衆が訪れ別れを告げる。

こんなかたちで村を出てゆくことになるとは無念としか言いようがない。

が、別れを惜しんでいる間はない。高政軍が攻めて来て、館に火矢を放ってきた。

館の外に逃げ明智城を見た光秀は愕然とする。

城が、明智城が燃えている・・・。

 

本能寺の変まで26年

 

信長公記での長良川の戦い

ドラマ初回から登場していた斎藤道三がつにに息絶えましたね。いや~壮絶な最後でした。

息子の高政との一騎打ちでしたが、道三から煽られ、結局兵に殺させます。

高政としては殺すつもりはなかったのでしょうけど、嘘つき呼ばわりされ逆上してしまったんですね。

でも、世間から見れば二人は親子ですから、高政は親殺しの汚名を背負うこととなってしまう。

高政が土岐家の血を受け継いでいるかいないかは史実でははっきりしていません。

美濃国における名家・豪族・戦等を扱った美濃国諸旧記』には、高政の母・深芳野は道三の側室となったときにはすでに頼芸の子を懐妊していたという記述があるがこの『美濃国諸旧記』自体が江戸時代に編まれた書物で作者も不明の為信憑性は薄いらしい。

 

さて、長良川の戦いのことです。史実ではどう書かれているのでしょうか?

戦国の一級資料と言われる『信長公記』に合戦の模様が記されていますので紹介します。

弘治二年(1556)四月十八日、道三は鶴山に陣を構えた。

信長軍も参陣していて、大良(羽鳥市)戸島東蔵房の砦に陣を据えた。余談だが、ここで土木工事をしていた時に銭瓶が多数出土した。

四月二十日辰の刻(午前八時前後)高政軍が軍勢を出した。道三も鶴山をおり、長良川の端まで軍勢を出した。

緒戦は竹腰道塵の一隊六百が道三の旗本を切りかけて行ったが、竹腰道塵はついに切り負けた。

二番槍として高政が多数の兵を従えて対峙した。

高政の陣から長屋甚右衛門というものが進み出、道三の陣からは柴田角内が出、両軍の真ん中で決し、柴田角内が晴れがましい手柄を立てた。

やがて双方から掛かり合い乱戦になった。

長井忠左衛門が道三と渡り合い、道三が打ち下ろす大刀を押し上げて組み付き道三を生け捕りにしようとしたところへ、荒武者の小真木源太が道三の脛を払い押し伏せて首を取った。忠左衛門は後の証拠として、道三の鼻を削いだ。

合戦に勝って首実検をしている高政のところへ、道三の首が届けられた。

高政は道三の首を見て、親を殺したのは我が身から出た罪と悟り出家し、名を新九郎范可(はんか)と名乗ることとした。これには、故事があり、昔、唐の国に范可とうい者がいて親の首を切ってしまった。それには、父の首を斬ることが親孝行となる事情があったのである。

高政は、親不孝の重罪で、それを恥辱と思いながら生きていかなければならなかった。

 

首実験が終わってから、高政軍は信長の陣所を攻めた。信長軍と高政軍は河原で衝突した。

足軽合戦となり、山口取手が討ち死に、土方彦三郎が討ち死に、森可成(もりよしなり)は千石又一と渡り合いとなり、可成が膝近くを切られ引き下がった。

道三が討ち死にしたと知らせが入り、信長軍はやむなく撤退したのだった。

 

麒麟がくる紀行-道三塚、常在寺

 

道三塚

斎藤道三の遺体が葬られているとされる塚。もともと道三の遺体は崇福寺の付近に埋葬されていたが、度重なる長良川の氾濫により塚が流されたため、江戸末期に斎藤家の菩提寺である常在寺の住職日椿上人が現在の位置に移し、石碑を建立。

その後この辺りが住宅地として開発が進むなかで、「道三塚」として保存されてきた。1955年に岐阜市指定史跡に指定されている。

 

常在寺

常在寺は、日蓮宗京都妙覚寺の旧末寺である。正式名は、鷲林山常在寺(しゅうりんざんじょうざいじ)。斎藤道三以後斎藤氏三代の菩提寺として知られ、国の重要文化財に指定されている斎藤道三肖像画斎藤義龍肖像画が所蔵されている。本尊は文殊菩薩。

宝徳2年(1450)、美濃国守護代斎藤宗円の子で、土岐家守護代として事実上美濃国を支配していた斎藤妙椿が妙覚寺から世尊院日範を招き建立した。

 

道三塚~常在寺

道三塚~常在寺まで約2.5km、徒歩30分程。

道三塚~常在寺(googleマップ計測)

 

麒麟がくる 1話~21話

1話 光秀、西へ 光秀、堺と京を訪れるが・・・
2話 道三の罠 籠城をする道三だったがそれにはある策があった・・・
3話 美濃の国 斎藤道三、土岐頼芸のもとを訪れるが・・・
4話 尾張潜入指令 光秀と菊丸が薬草売りを装い尾張に潜伏するが・・・
5話 伊平次を探せ 光秀、鉄砲職人伊平次を探しに京へ行く。
6話 三好長慶襲撃計画 万里小路家連歌の集いで三好長慶が狙われるが・・・
7話 帰蝶の願い 織田信秀が斎藤利政に和睦を申し入れてきたが、それにはある条件があった・・・
8話   同盟のゆくえ 織田と斎藤の同盟は帰蝶の輿入れが条件だった。帰蝶が取った行動とは・・・
9話 信長の失敗 信長は信秀に祝いの品を差し出すのだが・・・
10話 ひとりぼっちの若君 今川義元は織田家の人質竹千代と織田信広の交換条件を突き付けてきた。
11話 将軍の涙 織田家VS今川家。美濃はどうする。
12話 十兵衛の嫁 光秀は煕子と結婚し、母と叔父の光安も大喜びだった。が、稲葉山城からのろしが上がる・・
13話 帰蝶のはかりごと 道三と対面する信長を帰蝶がプロデュースする。
14話 正徳寺の会見 斎藤道三と織田信長は正徳寺で初対面を果たした。
15話 道三、わが父に非(あら)ず 尾張の織田家と美濃の斎藤家で身内同士の暗殺劇が起こる。
16話 大きな国 道三は二人の息子を失った。殺害したのは嫡男の高政であった・・・
17話 長良川の対決 ついに、美濃国内長良川において斎藤親子が激突!
18話 越前へ 新天地越前にたどり着いた明智家の人達   越前一乗谷で、光秀は朝倉義景に謁見する。
19話 信長を暗殺せよ 近江朽木に戦火を逃れていた将軍・足利義輝は三好長慶と和睦し5年ぶりに京に戻った。
20話 家康への文 家康と母・於大の方の感動秘話。
21話 決戦!桶狭間 日本の歴史が変わった運命の一日!

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