【大河ドラマ】斎藤道三・明智家、高政との決戦を決断する-麒麟がくる16話

あらすじ-ネタバレ

弘治元年(1555) 秋

斎藤道三は二人の息子を失った。殺害したのは嫡男の高政であった。

道三は直ちに稲葉山城を出て美濃の北にある大桑城へと向かった。国を二分する戦の前触れであった。

 

光秀は、道三と高政の戦を阻止できるのは帰蝶しかいないと、尾張へ向かった。

帰蝶と対面した光秀は、道三への援軍を送らぬようにと進言したが、弟の孫四郎を殺された帰蝶は今までに光秀に見せたこともない形相で睨み付け、孫四郎の相談に乗らなかった光秀を罵った。

この帰蝶の対応に光秀は憤慨した。

「原因は帰蝶様にもある、美濃のことにはもうちょっかいを出さぬように」

と警告をし尾張を後にした。

隣室で二人の話を聞いていた信長は、明智の話が最もだと光秀の味方をしたものだから、帰蝶はさらに機嫌が悪くなった。尾張と美濃の戦を避けるために動いたことが美濃国内での争いとなったことに帰蝶は酷く動揺し苛立ちを隠せなかった。

信長としては、尾張国内でのいざこざがあり、美濃まで兵を送るだけの体力は無かったのだ。

 

一方、駿河の国にも異変が起きていた。

今川義元の軍師でもあり、祭事にも深くかかわっていた太原雪斎が病死したのである。

東庵とお駒は、そのせいもあってか駿河で足止めを食らっていた。

館の庭で二人が豆を煮ていたら、匂いに誘われて今川に人質となっている松平信元(後の徳川家康)が寄ってきた。

二人に勧められ信元は豆を食した。と、そこへ菊丸が薬を運んできた。

菊丸は松平家の間者だが、東庵とお駒はそれを知らない。

菊丸から美濃の件を聞いたお駒は、戦になる前に光秀様に聞きたいことがあると、菊丸にここから連れ出してほしいと頼み込んだ。

お駒を連れだすと危険が及ぶかもしれなかったが、お駒から手を握られ頼まれた菊丸は断り切れなかった。

 

稲葉山城では、明智光安が高政に領地安堵の願いに来ており、国衆らと盃を交わしていた。

城を訪れた光秀に高政は、まだ光安には話していないと、明智家の国替えを告げる。そして、明智家の家督を光安から光秀に継がせることを条件としていた。

高政としたらもっと良い領地への国替えのつもりだが、光秀は叔父の光安が守ってきた領地を替えられることが不憫に思えた。

 

光秀は館へ戻り夕飯を食べていた。そこへ、光安からの使いの者が現れ、道三様が高政様と一戦交えると知らせてきた。

領地替えの件を聞ていた光安は、

「高政ごときに命は預けられぬ、道三様のもとへ行く」

と豪語したが、光秀は勝ち目はないと宥め、単身、大桑城へ道三の説得に乗り込む。

光秀より一足先に、道三の説得に来た者がいた。帰蝶が伊呂波太夫を使わしていたのだ。父親想いの帰蝶は、勝ち目のない戦はせずに隣国の越前に逃げ道を作っているので、伊呂波太夫について逃げるようにとのことだった。

だが、道三は鎧を脱ぐ気はないと伊呂波太夫を追い返した。

光秀は、このままでは美濃が二つに分かれますと道三を説得するも、人を欺き自らを飾ろうとした高政を道三は許せなかった。

「家督を譲る人間を誤った。その誤りを自分で正さないといけない。」

と、言い残して戦場へと向かったのだった。

 

館に戻った光秀は、叔父の光安は道三の軍に参陣したと聞く。

光秀は部屋で一人鉄砲を手にし、自問自答する。どちらへつくべきか、道三と高政の顔が浮かぶ。今までの二人とのとやりとりが思い返される。

道三には豊かな国とはどういうことかを学んだ。高政とは幼少の頃より机を並べた間柄だ。この二人が争うのは避けたかったが、新しい国を切り開いてゆくには避けて通れぬ道だ。否が応でも決断しないといけない・・・。

光秀は煕子を呼び鎧の準備をさせた。決断したのだ。

煕子も避けては通れぬ道だと、光秀の表情からその決心を受け止めた。

鎧を身に着けた光秀のもとに家臣が集まった。

光秀が下した決断は、

「敵は、高政様」

叔父が道三陣営についたことと、領地替えの件もあるが、人間斎藤道三を光秀は選択したのだ。

(道三様は嫌いだが、私に嘘をついたことはなかった)

何事にも嘘をつかず正直に生きるという点では、道三と光秀は似た者同士なのだ。

 

高政と一戦交えるべく負け覚悟の戦場へと、叔父光安の後を追い明智軍は鶴山へと向かったのだった。

西村雅彦さん演じる明智光安の哀愁-歴史に埋もれた人達

正室小見の方との子、孫四郎と喜平次を殺された道三は稲葉山城を出て、美濃の北にある大桑城に籠る。

雪が解けたころに、道三は高政と戦う。

ドラマでは家督を高政に譲っているが、実際には家督を譲ったという記録は無い。

高政が側室深芳野の子だったからか、それとも出来があんまりよろしくなかったからか?

高政は、病と偽り孫四郎と喜平次をおびきだし暗殺した。これで、斎藤家での権力争いは無くなった。

国衆のほとんどは道三でなく高政についたのだ。老い先短い人よりは勢いのある若い方へつくのは当然のことなのでしょう。

それでも、昔からの恩義を感じて道三につくものもいた。

明智光安もその一人だった。

 

ドラマでは光安は高政ごときにと暴言を吐いているが、史実では、光安はどちらにも味方せず中立を保っているのだ。

光安の心情としたら妹の小見の方が道三に嫁いでいたので道三に味方したいという気持ちはあったのだろうが、勢力では高政のほうが有利だったので傍観するしかなかったのか・・・

ドラマでは光安を演じる西村雅彦さんがそのやるせない想いを哀愁たっぷりに演技していましたね、長年飼っていた小鳥を籠から解き放ったのは、もうここには帰ってこないという、帰ってこれないという意思表示にも取れます。

ひょうきんでどこか憎めない光安。実在の光安もそんな人だったのではないかと思わせてくれました。小鳥を解き放つ心優しい光安。歴史というのは表面にはあまり出てこないけどこういった見え隠れする人物達で成り立っているのだなと、改めて思わされましたし、時代劇の素晴らしさだなと痛感しました。

麒麟がくる紀行-大桑城跡

 

大桑城跡

美濃の守護土岐氏が築いた大桑城。標高およそ400mの古城山の頂上近くには曲輪や堀、石垣と思われる遺構が残されています。

麓の中心地では城下町が整備され賑わっていたと言われています。城下町は越前国の朝倉氏の一乗谷城の城下町を参考にしたものであり、江戸時代まで残った。

堀や土塁で守られたこの地は、斎藤道三によって度々攻められ大桑城も落城したと伝えられています。戦いに敗れた土岐氏は、やがて守護としての隆盛に終わりを告げることとなったのです。

高政の謀反により、この地に逃れた道三は雪どけをまち息子との対決の地に向かいます。

 

<斎藤道三が大桑城を盗った時の伝説>

道三の配下の者が山のふもとに薪を拾いに来ていた青波村の老婆に大桑城への抜け道が無いかを尋ねると、老婆は「ふもとから城の下へ向かって草木を刈り取り、枯れた枝で火道を作ればよい」と提案した。この提案により火道が作られ、老婆が刈った枝や草に火をつけると、火はふもとからあっという間に燃え移り大桑城は落城したという。その後、落城は青波村の老婆が関与したことを知った大桑村の住民は、青波村との嫁入り、婿取りを行わなくなったという。

大桑城跡の地図(googleマップ活用)

大桑城跡(googleアース活用)

昭和63年(1988)、古城山山頂近くの大桑城本丸跡地近くにミニチュアの大桑城が造られている。ミニ大桑城と呼ばれている。

 

麒麟がくる 1話~21話

1話 光秀、西へ 光秀、堺と京を訪れるが・・・
2話 道三の罠 籠城をする道三だったがそれにはある策があった・・・
3話 美濃の国 斎藤道三、土岐頼芸のもとを訪れるが・・・
4話 尾張潜入指令 光秀と菊丸が薬草売りを装い尾張に潜伏するが・・・
5話 伊平次を探せ 光秀、鉄砲職人伊平次を探しに京へ行く。
6話 三好長慶襲撃計画 万里小路家連歌の集いで三好長慶が狙われるが・・・
7話 帰蝶の願い 織田信秀が斎藤利政に和睦を申し入れてきたが、それにはある条件があった・・・
8話   同盟のゆくえ 織田と斎藤の同盟は帰蝶の輿入れが条件だった。帰蝶が取った行動とは・・・
9話 信長の失敗 信長は信秀に祝いの品を差し出すのだが・・・
10話 ひとりぼっちの若君 今川義元は織田家の人質竹千代と織田信広の交換条件を突き付けてきた。
11話 将軍の涙 織田家VS今川家。美濃はどうする。
12話 十兵衛の嫁 光秀は煕子と結婚し、母と叔父の光安も大喜びだった。が、稲葉山城からのろしが上がる・・
13話 帰蝶のはかりごと 道三と対面する信長を帰蝶がプロデュースする。
14話 正徳寺の会見 斎藤道三と織田信長は正徳寺で初対面を果たした。
15話 道三、わが父に非(あら)ず 尾張の織田家と美濃の斎藤家で身内同士の暗殺劇が起こる。
16話 大きな国 道三は二人の息子を失った。殺害したのは嫡男の高政であった・・・
17話 長良川の対決 ついに、美濃国内長良川において斎藤親子が激突!
18話 越前へ 新天地越前にたどり着いた明智家の人達   越前一乗谷で、光秀は朝倉義景に謁見する。
19話 信長を暗殺せよ 近江朽木に戦火を逃れていた将軍・足利義輝は三好長慶と和睦し5年ぶりに京に戻った。
20話 家康への文 家康と母・於大の方の感動秘話。
21話 決戦!桶狭間 日本の歴史が変わった運命の一日!

大河ドラマはUNEXTで!!