【大河ドラマ】ついにこの日が来た信長と光秀の運命はいかに本能寺の変、最終話

 

信長は光秀に足利義昭を討つように命じる

 

光秀はこの信長の命令を断り自分の中でどうすべきか思案する

 

愛宕山で光秀は自分がどう動くべきか愛宕権現のお告げを受ける

 

そして、西国へ行かず本能寺を目指し進軍する…

 

あらすじ-主な場面展開、ネタバレ

  1.  安土城 : 光秀、足利将軍暗殺を命じられる
  2.  明智家 : 細川藤孝訪れる
  3.  丹波愛宕山 : 光秀、信長のことを考える
  4.  本能寺 : 信長、安土より入る
  5.  丹波亀山城 : 光秀、信長討ちを決断する
  6.  備中羽柴秀吉の本陣 : 藤孝よりの文が届く
  7.  本能寺 : 本能寺の変

 

天正10年(1582)五月

① 安土城

徳川家康(風間俊介)の饗応役である光秀(長谷川博己)は宴の席で信長(染谷将太)より叱責を受けて皆の前で何度も蹴りを入れられた。

だがそれは信長の小芝居であった。招かれるものが饗応役を指名したことに対する家康への当てつけだったのだ。

宴の後、信長は光秀に毛利攻めをしている秀吉の援軍として出立するようにとの指示を出した。

西国に援軍として出陣する理由としては下記の通りである。

四国の長宗我部元親が毛利攻めに組せずばかりか、背後を突かれる恐れがある

だがこれは光秀に言わせると秀吉の言いがかりで長宗我部は身内同然の付き合いで裏切ることはないのだが、信長はすでに三男の信孝を讃岐に向かわせるように決めていた。

そして、信長は光秀にこう言った。

鞆の浦にいる足利義昭を殺すように命じた。

毛利が戦をするのは足利将軍がいるからだ。その将軍を殺さない限り戦の無い世は終わらないと信長は言う。そして、戦の無い世の中になったら茶でも飲みながら一緒に暮らさないかと、戦のことなんか考えづに二人でゆっくり暮らそうと光秀に微笑んだ。

だが、光秀は将軍は討てませぬと返答する。

② 明智家

細川藤孝(眞島秀和)は息子の忠興(眞島秀和)とたま(芦田愛菜)を連れて明智家を訪れた。

忠興とたまの仲睦まじい姿を見て光秀は微笑み穏やかな気持ちになった。

光秀は藤孝と二人で話をした。信長から命令された将軍足利義昭を討つという話だ。

光秀は将軍を討つことを断ったことを藤孝に話した。信長は納得しなかったが納得してもなえるように何度も説得するという。

話の後、藤孝は家臣に指示を出した。備中にいる秀吉(佐々木蔵之介)のもとに何かが起きるかもしれないと文を出させたのだ。

③ 丹波愛宕山

光秀は一人佇み信長とのことを考えた。

若かりし頃の信長は名もない若者を分け隔てなく召し抱えて可愛がっていたが、戦があるたびに信長は変貌していった。

しかし、信長に言わせると自分を変えたのは光秀だと言う。大きな世をつくろうと背中を押し戦をさせてきたから自分はかわったのだと。

そして、信長は光秀が将軍を討たないのなら自分一人で将軍を討ち帝さえも変え盤石な世を自分一人でつくってみせると豪語していた。

夢で見た信長が月にのぼる木を光秀は鉈で切っている。自分がやるしかない。光秀はそう決心した。

④ 本能寺

5月29日、信長はわずかな供を連れて安土から宿所の本能寺に入った。

⑤ 丹波亀山城

家臣は光秀に聞く。戦の神・愛宕権現で一夜を過ごし何か良いお告げがありましたかと。

光秀は家臣にそのお告げを話す。内容は下記通りである。

われらは備中へ行かず京へ行く。わが敵は本能寺にあり。その名は織田信長と申す。信長様を討ち心あるものと手を結び世を平らかにする。

そして、刀を家臣の前に置きわしが間違っているのであればわしを切れと冷静に言った。

だが、家臣も思うところは同じで皆光秀に賛同した。

 

夜、菊丸(岡村隆史)が現れた。家康に光秀を守るようにと言われたのだ。

だが光秀は菊丸に文を渡した。その文には信長を倒した後、一緒に戦の無い世をつくろうと書いてあった。光秀は家康の力を借りてこれから200年、300年と続く世の中をつくっていきたいと考えていたのだ。

菊丸はその文を受け取り光秀のもとを去った。

⑥ 備中 羽柴秀吉の本陣

細川藤孝からの手紙が秀吉に届く。

光秀が信長にはむかう恐れがあるという内容に秀吉は「やればよいのじゃ、明智殿が上様をやればおもしろい」と呟いた。

秀吉はそばにいた黒田官兵衛(濱田岳)に「毛利など相手にしている場合ではない。さっさと片付けて帰り支度じゃ」と指示を出した。

官兵衛は足を引き釣りながら早速準備に取り掛かった。

信長が討たれることに秀吉は天下が変わり動き出すとこの男ならではの期待をしている。

天正10年(1582)六月二日 早暁

⑦ 本能寺

丹波から光秀の軍勢が本能寺へ向かっていく。鉄砲隊が先行して走る。その後ろを光秀が馬で駆ける。

本能寺にいる信長は茶を一杯飲み床に就いた。

光秀の軍勢が本能寺を囲んだのは6月2日の早朝であった。

本能寺山門前まで来た光秀は馬上刀を抜き攻撃の合図をした。丸太を持った兵が閉ざされた山門をたたき壊して境内地に入る。それに続き明智軍が勢い良くなだれ込む。

光秀は境内には入らず外からその状況を眺めている。

信長が外の騒ぎで静かに目を覚ます。外を見ると桔梗の旗印が立ち並んでいる。信長は息をのみ「十兵衛か」とつぶやく。そこに明智軍の矢が飛んできて信長の左肩に刺さった。

次々に飛んでくる矢を家臣たちが信長に当たらないようにと前に立ちはだかり矢をうけ倒れる。

矢が刺さった状態で信長は寝床まで戻った。そして何度も「そうか十兵衛か」と言いながら涙を流しながら笑みを浮かべる。

肩に刺さった矢を抜いた信長は「十兵衛であれば是非もなし」と言い、蘭丸を連れ再び攻めてきている明智軍のもとに向かった。

寺の建物まで侵入してきている明智軍に信長は槍と弓で応戦し、明智軍を一人また一人と撃退する。

だが、鉄砲の球が2発命中したところで信長もこれまでかと思った。本能寺建物内の奥の部屋まで行き蘭丸に「わしはここで死ぬ。火を放て。わしの首はだれにも渡さぬ。わしを焼き尽くせ。」と言い残し障子を閉めさせた。

 

境内地外から光秀が燃え上がる本能寺を見つめている。この時の光秀の感情はどんなものであっただろうか。憎しみか悲しみかそれともつかぬ喪失感か。信長と最初に出会った時のことを思い返している。

燃え盛る本能寺内で信長も光秀のことを思い返している。二人で大きな国をつくろうと約束したときのことを。

この二人は出会うべくして出会ってお互いの器量にほれ込んでその野望・夢に向かって突き進んでいた。あの二人で笑いあった輝かしい日々。かけがえのない日々の先にこのような惨劇が待っていようとはその時は思う由もなかった。

信長は自刃した。光秀はその首を探そうとはせず家臣たちと燃え盛る本能寺をただ馬上から動くこともなく茫然と眺めるのみだった…

焼け終わった後、光秀は境内に入り燃えた灰を手に取り、駒(門脇麦)が言っていた麒麟のことを考えている。麒麟とは穏やかな国にやってくる不思議な生き物でそれを呼べる人が必ず現れる。麒麟がくる世の中を…

光秀は信長の亡骸を探させることなく寺の外へ出た。と、そこへ伊呂波大夫(尾野真千子)が光秀に会いに来た。太夫は美しい都を取り戻すことを望んでいる。それを光秀ならできると確信している。

美しい都を取り戻すことを光秀は太夫に約束した。そして、かならず麒麟がくる世にして見せると駒に伝えてほしいと頼んだ。

「麒麟は明智十兵衛光秀が必ず呼んで見せる」と言い残し少し微笑みながら本能寺をあとにした。

 

この日明智光秀は天下を取った。本能寺の変は人々を驚愕させ事態を一変させた。織田家家臣筆頭の柴田勝家(安藤政信)は遠い戦地で身動きが取れずなすすべがなかった。

光秀の有力な味方と思われていた武将たちは一斉に沈黙した。

徳川家康は次の事態に備えて三河へ走った。

しかし、光秀の天下はここまでであった。6月13日西国から思わぬ速さで戻ってきた羽柴秀吉が立ちふさがったのである。光秀は破れた。世の動きは一気に早まった。

 

本能寺の変より三年後 天正13年(1585)

羽柴秀吉は豊臣秀吉と名を改めて関白になっていた。

足利義昭(滝藤賢一)は鞆で日ごと釣りに明け暮れている。駒が小早川家の茶会の前に義昭を訪れた。駒は光秀が生きているという噂を耳にしたと話した。生きて丹波の山に潜みいつかまた立ち上がる日に備えているというのだ。

義昭は半信半疑でいるが駒は信じているようだ。駒は京の町で光秀を見かけたのだ。その姿は幻だとは思いたくない。生きていつか十兵衛様が麒麟を連れてくるのだと駒はそう信じた。

(おわり)

麒麟がくる紀行-本能寺跡、勝竜寺城跡、御霊神社

 

本能寺跡:京都市

本能寺の変現場には今はただ供養塔だけが残っています。

知っ得!
平成15年6月2日、奇しくも本能寺の変が起こった日信長の命日に、京都市埋蔵文化財研究所が本能小学校跡地(現在の本能特別養護老人ホームなどが建つ一角)で、戦国時代末期の惣構(そうがまえ)跡を発掘。能と記された軒丸瓦(のきまるがわら)などが発掘されたことにより本能寺の跡が確定したのです。瓦は京都市考古資料館に収蔵展示されています。

勝竜寺城跡:長岡京市

山崎の合戦で大敗を喫した光秀が入った城です。

知っ得!
・藤孝の嫡男忠興と明智光秀の娘お玉(細川ガラシャ)が勝龍寺城で結婚式を挙げ、新婚時代を過ごしたとされている。

御霊神社:福知山市

領民に慕われた光秀の霊は、福知山の御霊神社に祭られています。

知っ得!
・福知山城主である朽木氏が、かつて当地を「福智山」と命名し、福知山城を近世の城に改修するなど善政をしいた明智光秀の合祀を許したことが始まりとされており、社号もこれに由来する。そのため、明智光秀にまつわる数多くの史料を有する。

マップ:本能寺跡、勝竜寺城跡

マップ:御霊神社

23話~最終話

23話 義輝、夏の終わりに 義輝の文を手に光秀は信長のもとに向かったが・・・
24話 将軍の器 将軍・義輝が殺害される。
25話 羽運ぶ蟻(あり) 覚慶は還俗し足利義昭を名乗る。
26話 三淵の奸計(かんけい) 上洛を決めた義景だったが・・・
27話 宗久の約束 信長、義昭を将軍として京へ上洛。
28話 摂津晴門の計略 横領の疑いをかけられた光秀は摂津を問い質す・・・
29話 摂津晴門の計略 光秀に横領の疑いがかけられる・・・
30話 朝倉義景を討て 信長は帝・正親天皇に拝謁する。
31話 逃げよ信長 味方のはずの浅井軍に動きが、信長に最大の危機が襲う。
32話 反撃の二百挺 いざ姉川の戦い!
33話 比叡山に棲(す)む魔物 織田軍、比叡山を攻撃
34話 焼き討ちの代償 摂津は義昭に信長と手を切るよう進言する。
35話 義昭、まよいの中で 光秀暗殺計画が持ち上がる…
36話 訣別(けつべつ) ついに武田信玄が動き出す…
37話 信長公と蘭奢待(蘭奢待) 義昭は信玄、朝倉の援軍を得られず孤立する
38話 丹波攻略 光秀は丹波攻略を言い渡される
39話 本願寺を叩け 信長は5年に渡り本願寺を攻める
40話 松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも) 逃亡した久秀は本願寺側につくと言い出す…
41話 月にのぼる者 光秀は帝よりお言葉を賜る
42話 離れゆく心 光秀は鞆の浦へ義昭に会いに行く
43話 闇に光る樹 光秀は夜な夜な月に伸びる機の夢をみるようになった…
44話 本能寺の変 ついに日本史を揺るがしたこの日が来た